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ボツワナ共和国 ダイヤモンドの旅


始まりは1本の電話から  - 高知から世界最大級のダイヤモンド鉱山への切符 -

2014年7月中旬、ダイヤモンドバイヤーから1本の電話がかかってきました。
「平田さん、ボツワナ共和国にある世界最大級のダイヤモンド鉱山見に行きませんか?」
突然のお誘いに【ダイヤモンド鉱山】という未だ目にしたことのない世界への魅力を感じつつも、【ボツワナ共和国】南アフリカのした方の国だったかな?アフリカ大陸と言えば当時は連日エボラウイルスの報道されていたので、このタイミングで行くのは大丈夫なのだろうかという不安が同時に襲ってきました。。。
ですが一生に一回のチャンス、こんな話は二度とないと思いダイヤモンド鉱山への旅が決定しました!
大粒のダイヤモンド

高知県からボツワナ共和国まで
長時間フライト時間 - 日本の地方「高知」から世界の地方「ボツワナ」へ -

普段の県外営業で高知から他県へ出るだけでも時間のかかる高知から、南アフリカのボツワナまで。もちろん直行ルートなどありません。フライトだけでも20時間。高知を出発してからボツワナ到着まで約30時間。人生初の長時間移動でした。しかも、なぜかマレーシア航空の機内の中はエアコンがガンガンに効いていて今にも凍えそうな状態。近くの大きな外国人は薄手のシャツですやすや寝ています。。。ブランケットにくるまって貝のようにじっとしているしかありませんでした。


シンガポール チャンギ国際空港   - 24時間眠らない世界のハブ空港 -

羽田からはシンガポール経由で南アフリカのヨハネスブルグへ向かいます。途中飛行機のトランジットのためシンガポールのチャンギ国際空港で一休み。着いたのは深夜でしたが、羽田の何倍もある面積と乗り換え待ちの人だらけでこの旅、初の衝撃を受けました。海外へは以前オランダにあるロイヤルアッシャーダイヤモンドの本社へ訪れた時以来だったので、世界に少しでも触れると改めて日本は小さい国だなと感じてしまいます。
ここで2~3時間の休憩をしてヨハネスブルグへ出発!


世界のハブ空港

南アフリカ到着
南アフリカの大地へ到着  - 果てしない地平線と輝く太陽 -

凍るようなマレーシア航空から降りると、そこはアフリカの大地が待っていました。着いたころにちょうど朝日が出てくる頃でした。TVや雑誌などでアフリカの映像や写真を見たことがありましたが、まさにその通り、朝焼けのオレンジがかった空、まぶしい太陽、果てしない地平線、アフリカを感じた瞬間です。



さらなるフライト  - ボツワナまであと一歩 -

ここまで来たら、ボツワナまではあと少し。特に時差ボケもなく、期待に胸を膨らませ出発です。ここから急にローカルに、今まで人が溢れていた強大な入国審査場やゲートは急に小さくなり。飛行機への乗り込みも徒歩に。
出発までの待ち時間ロビーで座っていると、ボツワナ行のビジネスマンらしき人が数十人皆が同じようにスマートフォンをいじっていました。世界の果てまで普及した携帯電話が、世界中の人の待ち時間を消費してくれている。スマートフォンのアプリ開発会社が大きくなるわけです。


エアボツワナ

ボツワナの空港
ついにボツワナ入国 - ダイヤモンド王国へ -

ヨハネスブルグからボツワナの首都ハボローネまで約1時間、アフリカの乾燥した大地を見下ろしながら朝食を食べているとあっという間に着きました。ついに世界最大級のダイヤモンド鉱山がある国へ入国です。
この空港の名前は「セレツェカーマ国際空港」初代大統領のセレツェ・カーマに由来するそうです。後にわかることなのですが、そこにはボツワナ国民が感じている大統領への想いがありました。


空港からホテルへ   - ボツワナの実態 -

ボツワナは独立1年後(1967年)にダイヤモンド鉱山が発見されるまで、ほとんど産業のない国でした。いまでこそアフリカの成功者と呼ばれダイヤモンドドリームをつかんだ国ですが、それまでは国土全体が生活にも苦しい状態だったようです。
日本の約1.5倍の面積があり、北にはチョベ国立公園などがあり湿地帯が広がっていますが海に面していないので中央から南は乾燥地帯です。各集落や一部の家の隣には貯水槽らしきタンクが設置されていました。電線はどこまでも続いていて、電気は普及しているようでしたが水はダイヤモンドと同じようにこの国では貴重な資源とされています。
ボツワナの草原

ランスモア マサ スクエア

ランスモア マサ スクエア
ホテル到着 - ランスモア マサ スクエア -

世界の治安ランキングを国別にみるとボツワナも日本と同じぐらい治安のいい国のようですが、やはり夜になるとひったくりや強盗などが増えるようです。今回の旅でお世話になるホテルは、ダイヤモンドに関わっている人たちが多く警備的にも安全ということでこちらのホテルになりました。
モザイク模様の壁面と夜になるとイルミネーションが綺麗な素敵なホテルです。近くでは同じく大きいなビルがいくつも建設ラッシュで、数年後にはさらに様変わりしていそうな感じでした。どこにいても活気がある、これから発展していく国です。


ジュワネング鉱山へ出発!!  - 今回の旅、最大の目的地へ -

翌朝、鉱山までの道のりが3時間かかるため朝の5時起き。現地の運転手さん(マニュアル車を使いこなす凄腕の女性ドライバー)に乗せてもらい鉱山まで。市内から20分ほど走ると、そこはアフリカの大地。バラックのような家がぽつぽつと点在する程度であとは真っすぐ伸びる一本道のみです。巧みなハンドルさばきと、高速道路を走る並みの速度で鉱山を目指しました。
ダイヤモンド鉱山へ

貴重な水資源
SAVE WATER - 大切な水資源 -

中心地から一歩離れるとインフラの整備が整っていないない場所がほとんどです。先ほども書きましたが比較的、各家庭へ電気は通っているようですが上下水道の整備はまだまだのようです。人里離れた鉱山はもちろんのことホテル、レストラン、トイレいたるところで【SAVE WATER 水を大切に】の文字を目にする機会があります。
日頃手を洗うにしても、お風呂に入るにしてもそんなに意識せずに使っている水ですが、この旅で少し変わりました。



鉱山の入口に到着   - 首都から近い鉱山 -

ホテルから2時間30分ほど車を走らせると、やっと鉱山の入口に到着です。ダイヤモンドはアフリカの他にもロシア、カナダ、オーストラリアなど世界の十数か所で主に採掘されていますが、多くの場所はとても厳しい環境にあり(零下何十℃という厳しい寒さや、車や徒歩では進めない山脈地帯、強大湖の奥深くなど)採掘現場まで行くまでにかなりの労力と時間が必要とされている場所があります。
それに比べると、ジュワネング鉱山は比較的安全かつ簡単にこれる場所なのではないでしょうか。
デブスワナ

ジュワネング鉱山ゲート
ジュワネング鉱山への入山規制  - 厳しい審査 -

ジュワネング鉱山の看板を目にしてから数分走ると、ゲートが待ち構えていました。もちろん一般人は入ることはできませんので、事前に予約と手続きが必要になります。鉱山へ入るためには最低限ジュワネング鉱山と取引のあるサイトホルダーの紹介、さらにサイトホルダーから鉱山への申請、日本からの申請書、パスポートなどかなり限られたルートと複数の手続きが事前に必要になります。
にも関わらず、ゲート到着後もタクシードライバーの身分確認、再度パスポートの提出、到着時にサイトホルダーへの確認など許可が下りるまで約30分ほど時間がかかりました。先ほど比較的簡単にと書きましたが誰でもはいれる場所ではないと思いました。



遠くに見えるのは山?  - キンバーライトの山々 -

ゲート通過後も鉱山中心部までは車で移動です。道路の両脇には有刺鉄線が張られ、動物を含め侵入者を排除するために高電圧が流されているそうです。今までほとんど見てこなかった山がここに来て突如現れます。そうですね、お分かりの方も多いと思いますが、写真奥に見える山は全て鉱山から掘り起こされたキンバーライトが砕かれ、ダイヤモンド原石を採取した後に移動して積み上げた鉱石の山々になります。その山が鉱山の周りに無数にありますので、その規模に圧巻されました。
キンバーライトの山


ボツワナ30周年

ジュワネング鉱山
ジュワネング鉱山30周年記念碑    - 鉱山事務所入り口前にて -

ジュワネングマインは写真にもあるように1982年に採掘が始まった、比較的新しいダイヤモンド鉱山です。2012年に30周年を迎えたときの記念碑のようです。ダイヤモンドの採掘は長期間の採算性と、安全性、採掘技術などが必要になります。世界のダイヤモンド鉱山のほとんどが国が主体となった国策として進められていきます。そしてこの30年の中で得た、情報や知識を元に残りの採掘と新しい鉱山への投資を検討していきます。


入山者への勉強会  - 郷に入れば郷に従え -

鉱山内部を見る前に、1時間にわたるレクチャーがあります。ボツワナの歴史、鉱山の歴史、ダイヤモンドの採掘方法、移動制限、撮影制限などなど、ボツワナにとってダイヤモンドとは国民の生活の支えでした。国の輸出額の約80%がダイヤモンドであるボツワナ、つまりダイヤモンドが産出されるまでは今の20%未満、さらに今のように発展していない状態を含めると数パーセントに満たないものだったと思われます。
40十年前は医療や教育はもちろん、生活していくことすら満足にできない状態だったことがわかります。ダイヤモンドによって成長を続けている国、それがボツワナです。

入山の心得

安全のために
入山準備 - 制限と制限と制限 -

講習会も終わり、ついに鉱山内部へ突入です!しかし更に規制が厳しくなります。携帯電話は持ち込み禁止、カメラも禁止、手荷物(バッグ)も禁止、車で降りれる個所は2ポイント、常に鉱山関係者が隣にいてチェックされ続けました。
ヘルメット着用厳守、靴もかなり頑丈な物に履き替え、手袋、ゴーグルなど完全防備をさせられます。移動中に乗り込む車にも内部に特殊な細工がされていて、ある程度の大きさの岩が落ちてきてもつぶれないように太いフレームが張り巡らされていました。過去には鉱山での事故もあったようで、特に安全面に関しては厳しく訴えていました。   そして、これがダイヤモンド鉱山です!!!  ↓


世界最大級のダイヤモンド鉱山


ついに訪れたこの瞬間!   - 巨大ダイヤモンド鉱山 -

高知出発からもう何十時間たっただろうか、そんなことはどうでもいい。ついに目の前に世界最大級のダイヤモンド鉱山が現れました。   想像以上。   この言葉につきます、全てが想像以上でした。今までダイヤモンドに関する書籍やインターネットで鉱山の写真を見たことはありましたが、そんなものではありません。高知以外の人はわかりずらいかもしれませんが高知空港がすっぽり入る穴が目の前に。写真の中央に見える小さいミニカーのような車が下に出てくる写真にあるコマツの300トンダンプカーです。何層にも段になっている段々の1つが15~20メートルのビル1つ分だそうです。 すごい、すごいとしか言えない自分がいました。
ジュワネング鉱山

ダイヤモンド鉱山
日本のコマツ  - 300トンダンプカー1台から取れるダイヤモンド原石の大きさとは? -

米粒のように見えたダンプカーはこのとおり、タイヤ1つでも身長の倍はあります。タイヤが一つ1000万以上といってましたのでタイヤだけで8000万!部品を現地で組み立てて車にするそうです、世界各国にコマツの社員が派遣され組み立てや修理をしたり教育をしているそうです。日本の技術力はやはりすごい。
さて本題へ、ダイヤモンド原石が含まれるキンバーライトがこのダンプカーで日々採掘されているのですがここに積まれた300トンの岩石を砕いて砕いて、選別出来るまで小さくしたうえでオイルベルトやレーダー選別をして得られるダイヤモンド原石は平均1~2ct程度だそうです。1粒でその大きさならいいですが、ほとんどは小さい小さい原石を集合してもその重量なのでダイヤモンドがどれだけ希少なのかが改めてわかります。


コマツの300トンダンプカー


生態系を壊さずに  - ジュワネング ゲーム パーク -

アフリカは動物の宝庫、ここジュワネング鉱山も元は平らな平原だったわけです。そして以前から植物・動物・鳥類を含めてそれぞれが生活している場所でした。ダイヤモンド鉱山の使命の一つに、環境維持があります。ここジュワネングマインでも、鉱山周辺に野生公園を作り今までそこで生活していた動物の生活環境保護をしているようです。
採掘時に湧き出る大量の水は組みあげられ、浄化し一部は池を作ることで動物の安らぎの場所になっていました。
鉱山の中の自然公園

動物たち
ひと時の休みと第二の目的地 - 原石のその後、デブスワナとカッティング工場 -

鉱山見学の後は、ジープに乗ってジュワネング鉱山が管理している野生動物公園へ案内して頂きました。後から聞いた話ですが、ジュワネング鉱山のすぐ横にも空港が整備されていて自家用ジェットで視察に来るサイトホルダーや各国の役人が利用するそうです。たとえ日本から予約して鉱山についても、急に鉱山の視察が上記の人から入った場合は断られることも多いようです。このダイヤモンド鉱山の視察経験は本当に一生の宝になりました。

次は採掘されたダイヤモンド原石が、どこにいって、どうやってカットされるのかご紹介致します。




                                          次へ   デブスワナとカッティング工場編




■ サイトホルダーとは  - デビアスのダイヤモンド原石を手にすることが出来る企業 -

世界のデビアス鉱山で採掘されたダイヤモンド原石を直接購入する資格を得た企業を「サイトホルダー」と呼びます。ダイヤモンド原石は主に「デビアス鉱山」「ロシア」「オーストラリア」「カナダ」「アンゴラ」「中国」など世界の十数か所で採掘されています。デビアス鉱山が40~50%の採掘シェアを持つと言われています。
ダイヤモンドは世界情勢に合わせながら日々採掘されています。デビアス鉱山で採掘されたダイヤモンド原石は年10回、開催されるサイトと呼ばれる販売会でサイトホルダーへ販売されていきます。 サイトホルダーは世界で約80社のみが購入権利を持ち、資金力だけでなく企業のダイヤモンド販売に対する、様々なチェックを受け資格を得ることが出来ると言われています。
サイトホルダーとは

 
 キンバーライトとは  - ダイヤモンド原石と地中奥深くから届けてくれる鉱石 -

キンバーライトとはカンラン石と雲母からなる岩石です。ダイヤモンドはマントル付近で炭素の結晶体が高温高圧に長期間さらされることで形成されます。その形成されたダイヤモンドは同じくマントル付近で形成させるキンバーライトと共に、ある一定の条件に達した場合マグマと共に地表へと押し上げられます。

よってダイヤモンドを探す一つの手掛かりとしてキンバーライトの岩石は非常に重要な要素を持っています。キンバーライトはマグマとともに地表にダイヤモンドを運んでくれますが、どんなに熱や圧力が加わってもキンバーライトがダイヤモンドになることはありません。