11月の誕生石ジュエリー

◇誕生石とは？

1～12月までの生まれ月ごとに選定された宝石のこと。
各月に対応する誕生石には意味が込められており、自身の生まれ月にちなむ宝石を身に着けていると幸せが訪れるという風習が世界各地にあります。
誕生石の由来は諸説ありますが、古くは旧約聖書の「出エジプト記」に出てくる祭司長の胸当てにはめ込まがれた12種類の宝石が起源とされています。
今日では1912年にアメリカの宝石商組合により定められた種類がその後改定を経て誕生石の基準となっており、日本ではそれをもとに1958年に全国宝石卸商協同組合が制定した誕生石が広く用いられています（誕生石の種類は国によって若干の違いがあります）。
ちなみに、2021年5月に全国宝石卸商協同組合がなんと半世紀ぶりに「誕生石」を改訂することを発表しました！　既存の誕生石をベースに新たな宝石が追加されるそうです。もしかしたら自分の誕生月の宝石が増え選択肢が増えるかも⁉　新誕生石の発表が楽しみですね♪

◇11月の誕生石

誕生石：【トパーズ】【シトリン】
誕生石の意味：「友情」「希望」「潔白」

■トパーズ
名前の由来は、火を意味する古代サンスクリット語「タパス（tapas）」や初期の産出地トパゾス島（現セント・ジョンズ島）からきていると言われています。
和名では「黄玉」と呼ばれていますが、黄色以外にも茶・青・緑・橙・赤・ピンク・紫・白など様々な色が愉しめる宝石で、カラーストーンジュエリーには欠かせない宝石となっています。中でもシェリーカラー（シェリー酒の色）のトパーズは皇帝に愛され王冠を彩ったことから「インペリアルトパーズ」という名がつけられており、カラーバリエーション豊かなトパーズの中でも特に人気の高い色になります。
モース硬度は「8」と比較的硬い石の部類にはなりますが、劈開性が高いためぶつけたり落としたりしないようにご注意ください。

■シトリン
柑橘類の実（citron）にちなみ名づけられた宝石です。和名は「黄水晶」。宝石の中でも最も多い鉱物クォーツ（水晶）に属しており、鉄分が混ざることで黄色系の水晶=シトリンになります。ただし天然のシトリンは希少であるため、多くはアメシストやスモーキークォーツといった別の色のクォーツに加熱処理を加え黄色に色変化したものをシトリンとしています。
モース硬度は「7」とやや硬い石の部類にはなりますが、紫外線に長時間あてると褪色してしまうおそれがあるのでご注意ください。